物価は少しずつ上がるのに、
年金だけで生活していけるのかな…？
ムリな節約はしたくないし、
毎月の支出がこれで合っているのかも気になるわね。
収入は年金だけ。
そんな不安を感じること、ありませんか？
このページでは、年金暮らしの一般的な家計モデルと、
日々の生活をちょっとラクにする「ゆるい節約のヒント」をご紹介します。
無理なく、気楽に、老後のお金と向き合いたい方に読んでいただきたい内容です。
年金生活、どのくらいお金がかかる？
- 60歳以降の暮らしは「収入が限られる」のが特徴。
- 「生活できるの？」「みんな、いくら使ってる？」という声が多い
想定する家庭の基本条件
この記事では、65歳以上の単身世帯と夫婦世帯のモデルケース。
1ヶ月の支出内訳をわかりやすく紹介します。
ー65歳以上単身世帯の場合ー
- 65歳 男性
- 実家持ち家
- 年金生活13万円前後
- 車なし
- 食事はスーパーでの購入が多い。
たまに外食。
ー65歳以上夫婦世帯の場合ー
- 夫67歳 妻65歳（専業主婦）
- 地方都市に持ち家暮らし。
- 所得は年金（厚生年金＋国民年金）
合わせて月22万円前後。 - 車あり（軽自動車1台）
- 基本的に自炊中心、たまに外食。
年金暮らしの1ヶ月の支出モデル（内訳一覧）
平均的な1ヶ月の支出
65歳以上単身無職世帯 161,919円 65歳以上夫婦のみの無職世帯 28,6875円
夫婦世帯で最低限必要な生活費は・・
平均23.2万円
ゆとりある老後の生活費をおくるには・・
平均37.9万円
参考資料 公益財団法人 生命保険文化センター
| 支出項目 | 金額（円）（単身世帯） | 金額（円）（夫婦世帯） |
|---|---|---|
| 食費 | 42,085円 | 76,352円 |
| 住居費 | 12,693円 | 16,432円 |
| 光熱費・水道 | 14,490円 | 21,919円 |
| 通信費・交通 | 14,935円 | 27,768円 |
| 保健・医療費 | 8,640円 | 18,383円 |
| 日用品 | 6,596円 | 12,265円 |
| 衣料費 | 3,385円 | 5,590円 |
| 教養・娯楽費 | 15,492円 | 25,377円 |
| その他の消費支出 ・諸雑費 ・交際費 ・仕送り金 | 30,956円 | 52,433円 |
| ※非消費支出 ・※直接税 ・社会保険料 | 12,647円 | 30,356円 |
| 合計（１ヶ月の平均支出） | 161,919円 | 28,6875円 |
参考資料：家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2024年（令和６年）平均結果の概要
※非消費支出（生活費以外の強制的に支払わされる支出
・税金および健康保険料、雇用保険料、年金の社会保険料など）
※直接税（自分で納める所得税や法人税など）
年金収入だけでは足りない？その対策は
65歳以上の方の家計では、年金だけでは毎月の支出をまかなえないという声もよく聞きます。
たとえば…
単身の方では、
1ヶ月あたりの支出は平均で約16万円
ですが、年金収入は13万円前後が多く、
毎月3万円ほどの赤字になってしまいます。
ご夫婦2人暮らしでも、
平均の支出は約28.6万円に対し、
年金収入は合わせて22万円前後。
月に6万円以上の不足が出ているのが
現実です。
こうした「赤字」を補うために、預貯金を取り崩している方が多いのですが、
将来の不安を感じることもありますよね。
ムリなく不足をカバーする3つの方法
① 支出の見直しでムリのない節約を
- 食費は「週単位の予算管理」でムダを防ぐ、
通信費は「格安スマホ＋固定回線見直し」をする。 - 娯楽費など、少しずつでも「使い方を工夫する」ことで
支出をおさえられることがあります。 - 冷暖房の「季節ごとの使い方」の工夫や、
買い物の頻度を減らすだけでも意外と効果があります。
② 「つみたてNISA」などの少額投資で備える
- 60代からでも、少額でコツコツ資産を増やす方法があります。
- 無理せず、自分のペースで取り組めば、
老後の安心につながるひとつの手段になります。
③ 収入をプラスする小さな工夫
- 年金の他に、ちょっとした在宅ワークや、使わないモノを売る
「ミニ整理」なども、立派な収入のひとつ。 - 最近では、ブログや動画でお小遣いを得ているシニアの方も増えています。
🐢 シニア世代の家計管理で大切なこと
年金生活では、「これまでの家計」とは違う考え方が求められます。
- 大切なのは、完璧な節約ではなく“安心できる生活”をつくること
- 支出を“見える化”することで、余裕と心のゆとりが生まれます
- 数百円単位で悩むより、「どこにどれくらい使っているのか」を
知ることから始めましょう
ざっくりでいいから、書いてみると“気づき”があるんだよ～
❓ よくある質問とちょっとしたヒント
Q：「家計簿って、やっぱりつけたほうがいいの？」
→ はい。「手書き」でも「アプリ」でも、自分に合った方法でOKです。
使ったお金が“見える”だけで、ムダ遣いがグッと減ります。
Q：「急な出費がこわい…」
→ そんな時のために、「予備費」や「緊急用口座」をつくっておくと安心です。
毎月少しずつ貯めておくと、いざという時に心強い味方になります。
Q：「旅行や趣味のお金はどう管理すればいい？」
→ 日々の支出とは分けて、”お楽しみ口座”を作るのがおすすめです。
ちょっとずつ積み立てれば、後ろめたさなく楽しめますよ。
まとめ｜焦らず「できること」から始めましょう
今すぐにすべてを変えなくても大丈夫です。
まずは「わが家の家計の今」を知ることからだね。
家計の支出の中で見直せるところ、ちょっと工夫できるところを探していくと、
ゆるやかに未来が整っていきますよ。
一緒にゆるっと進めていきましょう🌸
